THE SLUT BANKS 【死霊遊戯~EVIL THE DRAGON~】レビュー

  1. Noisy Love
  2. Tunnel
  3. ぴかぴかROCK’N ROLL
  4. イチコロ
  5. #0022
  6. Babybuster
  7. SUNRISE FLAG
  8. Virtual People
  9. Hold You, Hold Me
  10. Ballad
  11. MR.HANK SHALLOW
  12. BrainDead
  13. WALK

特におすすめの曲!

目次

これまでの集大成!キャッチーでなんでもありのロックンロール!

日本のロックバンドTHE SLUTBANKSの3作目のスタジオアルバム。2000年作品。

今作では前作から大きく変わった点が2つ。

まず、ギタリストがDr.SKELTON氏から弐代目STONE STMACこと石井ヒロシ氏へと交代しています。

また、ゾンビ軍団というコンセプトを捨て、なぜかカンフー映画の登場人物みたいな出で立ちになってます(笑)。

戸城さんもDUCK-TからDUCK-LEEに名前が変わっています。

でもサウンドはこれまで同様なんでもありの轟音ロックンロール。でも今作は前2作となんか雰囲気が違います。

ダークな雰囲気が薄れ、明るいカラッとしたイメージが増した印象。

でもこれは新旧ギタリストのスタイルの違いが大きいかもしれません。

どちらかというとメタルっぽいアプローチのDr.SKELTON氏と比べ、石井さんのギターはメタル色はあまり感じず、ロックンロール色が強いかな。ロカビリーっぽいアプローチもあったり。でも共通しているのは両者ともバカテク。超上手いです。

今作は前2作を合体させたようなまさに集大成的な作品。#1のNoisy Loveからもう全開。初めて聴いたときの衝撃はすごかった。高速爆音ロックだがメロディーは超キャッチー。この時点でもう名盤確定!みたいな。#6のBabybusterはメロウなギターからいきなり爆走するサビへ。#7のSUNRISE FLAGもサビは超キャッチー。メロディアスでテクニカルなギターソロも最高。#8のVirtual Peopleも気持ち良く頭を触れること必至なハードコアなナンバーなんだけど途中でスカになったりアコギのパートになったりと非常に凝った作りで曲の展開が全く読めない。#11のMr. HANK SHALLOWもハードコアなんだけどサビのメロディがクセになります。

さらになんといってもメロディアスバラードの#0022。普通にいい曲。これまでもバラードはあったけどマイナーキーの悲しげな雰囲気だったからこういうメジャーキーの王道的バラードはうれしい。戸城氏はロッキンfのインタビューで「この曲で紅白狙う」と当時冗談で言ってましたがそれだけ自信があったんでしょうね。

ちなみにタイトルの由来は単純にTHE SLUTBANKSでの22曲目のオリジナルソングという事らしいです・・

#12のBrainDeadはサビのコーラスがライブで盛り上がりまくり。間奏もとにかくカッコいい。石井さんのセンス抜群のギターソロの後に戸城さんの歪みまくったベースソロ。

#13のWALKもミドルテンポのメロウなナンバーでこの曲も#0022と同じくらい好きです。ラストを飾るにふさわしい壮大な曲。聴き終わった後はアルバムの余韻が残ります。そしてまた再生ボタンを押してしまう・・・

間違いなく日本のロック史に残る名盤だと個人的には思います。ただ当時いろんな友人に聞かせたけどあまりいいリアクションもらえなかった思い出・・人を選ぶバンドなんでしょうかね。

今後も楽しみにしてましたがTUSKがCRAZEに加入するため脱退したため解散。(その後再結成しますが)

でもせめてこの直後にもう1枚アルバムが聴きたかった。それぐらいこの頃の戸城さんの曲はキレキレでしたね。

ちなみにこの後、TUSKさん以外の残ったメンバーでボーカルに高木フトシ氏をむかえてBad six babiesというバンドを結成してますが、これもアルバムをリリースすることなく解散。でも曲はめちゃカッコ良かったので非常に残念でした。

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