ZIGGY 【HEAVEN AND HELL】レビュー

ZIGGY名義復活！だけど内容は・・・

日本のロックバンドZIGGYの11作目のスタジオアルバム。2002年作品。

戸城さん脱退の際のレコード会社とのいざこざにより、しばらくSNAKE HIP SHAKES名義で活動してましたが、晴れて契約問題がクリアになり、満を持して名前をZIGGYに戻しての最初の作品。
ジャケットがゴールドなので、通称「金盤」とも呼ばれてます。

SNAKE HIP SHAKES期のアルバムがどれも素晴らしい内容だったため、必然的に今作への期待は高まってました。
そして、ワクワクしながら聴いたわけですが・・・・
非常に微妙・・・・・なんかパッとしない・・・

まず曲が弱い。名曲だらけのSNAKE HIP SHAKES期の勢いはどこへ・・燃え尽きてしまったのでしょうか・・・
SNAKE HIP SHAKES時代には全く感じなかった戸城さん不在の影響がもろに出てしまった感じ。

アルバムの「核」は先行シングルでもあり、アルバムタイトルでもある＃5のHEAVEN AND HELLだと思うんですが、この曲ももちろんメロディだったり、曲はいいんですが、なんかもっさり聴こえてしまう。
その他の森重さん作曲の＃1のMY CONVICTION、＃3のAGAIN、＃7のSLAVE OF LOVE、＃10の希望という名の花、どれもアップテンポだしキャッチーで聴きやすいんですが、どの曲も何かが足りないような気がする。
アレンジがパッとしない印象ですね。＃6のCELEBRATIONなんか完全に捨て曲の雰囲気・・・

あと今作はバラードがないのが痛い。そのため、同じような曲が多い印象を持ってしまうし、飽きるのが早い。
SNAKE HIP SHAKESでは名バラードをいくつも書いていた松尾さんの曲も今回はイマイチ・・
そして、初めて津谷さん作曲の＃9明日は誰も知らないが収録されてますが、これもそんなに・・・

当時はかなりガッカリしましたね。SNAKE HIP SHAKES期よりさらに凄い作品を届けてくれるのでは、と期待していたので・・・　残念ながら私には気に入った曲がないアルバムとなってしまいました。あくまで個人の見解です。