- Introduction
- ROCK AND ROLL FREEDOM!
- BABYLON JUNKS
- SLEAZY COME, NOISY GO!
- 魔法にかかったみたいに
- My Love
- 愚か者のパレード
- RECKLESS IMITATOR
- swanky☆boyz&punky☆girlz
- もぬけのから
- Hello
- 夢見る頃を過ぎても
特におすすめの曲!
多彩な曲が並ぶZIGGYらしいアルバム!
日本のロックバンドZIGGYの13作目のスタジオアルバム。2003年作品。
前々作「HEAVEN AND HELL」と前作「HEAVEN AND HELLⅡ」が、表と裏というか、2枚合わせて1つの作品のような構成だったため、いわゆる「通常のZIGGY」のアルバムとしては結構久しぶりの印象を持ってしまった作品。
今作は森重さんの色がかなり強い内容。いや、ZIGGYのアルバムはいつもそうじゃん、って思う方もいるでしょう。ですが、今回は特にその傾向が強いかな。インストを除き11曲中8曲が森重さん作曲ですが、メロディアスなロックンロール、ポップな曲、ハードな曲、バラードと様々なタイプの曲が並んでます。改めて凄い作曲能力ですね。
#1は文字通りのイントロダクション的なインスト。1曲目にインストを配置してるのはZIGGYではこのアルバムだけですね。かなりレアかも。そして#2のROCK AND ROLL FREEDOM!はいきなり十八番の森重節のロックンロールナンバー。勇ましい歌詞も魅力的。#3のBABYLON JUNKS、#4のSLEAZY COME,NOISY GO!というハードナンバーが2曲続き、#5の魔法にかかったみたいにはアルバムで一番ポップな曲。メロディーがいいねぇ。#6の先行シングルMY LOVEは王道バラード。と、ここまではすべて森重さんの書いた曲。次の#7愚か者のパレードは松尾さんが作曲とボーカルもこなしている異色のナンバー。松尾さんらしいストーンズ風のロックンロールな曲調です。今作は森重さんの色が強いが、この曲の松尾さんの色が濃すぎるため、結果、丁度良くなってるような気もする(笑)。アルバムのいいアクセントになってると思います。そして最後の3曲はまた森重さん作曲。#10のもぬけのからは味のあるスローな曲。森重さんのソロアルバムに入ってそうな曲だと思いました。#11のHelloは確かライブでは最初に演奏されてたハードな曲。確かにオープニングに最適な歌詞ですね。#12の夢見る頃を過ぎてもは個人的に大好きなポップソング。等身大の歌詞とキャッチーな歌メロが素晴らしい。定期的に聴きたくなる曲です。
良い曲が多くバランスの良い作品なんですが、わかりやすいキラーチューンが1曲ほしかったかな。このアルバムの前に発売されたシングル「7th direction」はまさにその曲だと思うんですが、なんでアルバムに入れなかったのかなぁ・・・この曲、まさしく後期ZIGGYを代表する曲でしょう。この素晴らしい曲がほとんど知られないまま埋もれているのがもどかしいです。#1のIntroductionの後に7th directionでアルバムが始まってたら最高だっただろうなぁ。もちろんROCK AND ROLL FREEDOMも好きですけどね。