- 勝負師
- 缶BEER
- KEEP OUT
- スキャンダラスリルビート
- 自由への旅立ち
- 人には事情があるもんさ
- 少年たちよ
- No.lc41
- 狂気色
- 血痕ロマンス
- どすぐろいBLUES
- 消えちまえ
特におすすめの曲!
ポップで多彩なアルバム! だけどややマンネリ感が・・・
日本のロックバンドTHE SLUT BANKSの通算5作目のスタジオアルバム。2014年作品。
前作CYCLOの発売後、アルバムに収録されなかった音源を集めたDOCLOというミニアルバム、STORMY KISSとどん底というシングルを2枚リリースしてます。今作ではドラムの満園英二さんが脱退していて、参代目KiD-HIROSHIこと城戸紘志さんがサポートメンバーとしてドラムを叩いています。非常に上手いドラマーですよね。
全体的にバラエティ豊富でポップなアルバムです。前作のCYCLOに比べてハードロック色が薄れていますね。意識したんでしょうかね?でもちょっとパンチが弱いです。ポップではあるが肝心のメロディが弱い曲が多くあまり印象に残らないかな。
シングルでリリース済みだったどん底はなぜ収録しなかったんでしょうかね?この曲はTHE DUST’N BONEZの「深海」をアレンジを大幅に変えて再録した曲ですが、細部まで作り込まれていてカッコいい曲です。メロディー、歌詞、演奏すべてがいい名曲。カップリングのスキャンダラスリルビートは収録されてますが「どん底」の方が良かったと思います。
#2の缶BEERのイントロのギターの単音メロディー・フレーズなんかは今までになく新鮮でした。また#8のNo.lc41はTUSKさん作曲のナンバーで、これがアルバムの中でキラリと光ってます。CRAZEの交錯みたいな曲なんですが、今後もTUSKさんの曲は収録してほしいですね。#6の人には事情があるもんさの歌詞はTUSK節全開で面白いですね。曲もキャッチーでおすすめです。#7の少年たちよもサビのメロディーが印象的な曲。気に入ったのはこれくらいかな。歌詞はどの曲も面白いと思います。でも明らかに若い人向けではない(笑)。「昔ロック好きで聴いてたけど最近は音楽なんて全く聴かないなぁ」みたいな人生に疲れたアラフォー以上の方ににぜひ聴いてほしいです。この作品に限ったことではないですが・・・
今作は決して悪くないアルバムですが・・大好きだった活動休止前のような曲はもう聞けないのかな?とすこし寂しくなってしまいました。このぐらいの時期からSTORMY KISSとか勝負師みたいなアップテンポでキャッチーな曲にマンネリ感が出てきたような気がします・・・でもTHE SLUT BANKSらしさは失ってないし個性的で面白いバンドであることは間違いないですけどね。