- Ready To Rumble
- Let’s Have My Story Told
- Live A Little
- 1.000.000 Fahrenheit
- Buried Alive
- The Voice You Need To Hear
- Life Is A Hurricane
- If I
- Fear Of Missing Out
- Ashlight
- Too Old For Fairy Tales
- Catch ‘em All(日本盤ボーナストラック)
特におすすめの曲!
泣きメロ度が減少・・・ちょっとインパクトが弱い・・・
スウェーデンのメタル・バンドCYHRAの3作目のスタジオアルバム。2023年作品。
元AMARANTHEのジェイク・E(Vo)と元IN FLAMESのイェスパー・ストロムブラード(G)により2016年に結成されたバンドです。前作より約4年ぶりの作品。2023年の1月にはコロナ禍において何度も延期になっていた来日公演をようやく実現させた事でも記憶に新しいバンドですね。サウンドはそのAMARANTHEや最近のDynaztyのようなモダン・メロディック・メタルですが、美しくもメランコリックなメロディーは同系統のバンドの中でも群を抜いており、1stの”Letters To Myself”、2ndの”No Halos In Hell”ともに素晴らしい完成度でした。
そんな彼らの新作は発売前からかなり期待してました。久々に新宿のタワレコで買いましたが、結構プッシュされてましたね。でも¥3190ってちょっと高いよね。まあ今でもCDを買ってる層なんて限られてるわけで日本盤を出してくれるだけでもありがたいんですが。なので様々な物価が上昇しまくってる昨今、数百円くらいの値上げはあまり気にならないかな。それにしても東京でもタワレコがどんどん減っていってるのが寂しい・・・新宿店も4フロアから2フロアに縮小しましたし、数年後には渋谷店しか残ってなさそうな予感が・・・
さてアルバムの内容ですが、全体的にポップなアレンジが目立ち、元々それほど高くなかったメタル度がさらに減少してる印象。それは別にいいんですが肝心の楽曲が前2作に比べてかなり弱いような気が・・・彼らのセールスポイントであろう胸に突き刺さるような切なくもキャッチーな歌メロが圧倒的に足りない・・・個人的にこのバンドに求めてるのはその点だったりするのでこれにはガッカリ。せめて強力なキラーチューンが1曲でもあればなぁ・・・
今作はThe Halo Effectでの活動の影響もあるのか、イェスパーがあまり作曲に関わっていないようで(日本盤ボーナストラックの曲のみ)、それが大きいように感じられます。ちなみに今作では彼はギターではなくベースを弾いています。
アルバムはアップテンポでキャッチーな#1.Ready To Rumbleからスタート。高揚感たっぷりのサビのコーラスがいい感じ。でもそれ以外に気に入ったのは#5.Buried Aliveくらいかな・・・ミドルテンポで切ないメロディーをじっくりと堪能できる曲です。他にはアップテンポな#2.Let’s Have My Story Told、#8.If Iもいいんですが、サビのメロディーが少し弱い・・・#7.Life Is A Hurricaneもモダンなヘヴィロック風味でいい感じですがそれほど好きじゃないかなぁ。でもワウペダルをかましたギターのリードプレイはかっこいいと思いました。唯一作曲にイェスパーが関わった日本盤ボーナストラックの#12.Catch ‘em Allは彼の色が出ていて結構好きかも。でも随所に入ってる子供の声が余計では・・・
うーん、何回か聴いてるうちに徐々に気に入ってきてはいるものの、やっぱりそれほど好きにはなれそうもない作品かもしれません。決して内容が悪いわけではないのですが、やはり過去2作が良すぎたため、期待値が高すぎたのもあるんでしょうけどね。ただ一般的な評価は概ね高いようなので、気になった人は聴いてみてくださいね。結構気に入るかもしれませんよ。