Extreme 【Six】レビュー

  1. Rise
  2. #Rebel
  3. Banshee
  4. Other Side Of The Rainbow
  5. Small Town Beautiful
  6. The Mask
  7. Thicker Than Blood
  8. Save Me
  9. Hurricane
  10. X Out
  11. Beautiful Girls
  12. Here’s To The Losers
  13. Rise(Radio Edit)

特におすすめの曲!

目次

15年待った甲斐ありの快作!

アメリカのロックバンドExtremeの通算6作目のスタジオアルバム。2023年作品。

2008年発表の前作”Saudades de Rock”以来、実に15年ぶりの作品。HR/HM全盛期の1989年にデビュー、その後、2ndアルバム”Pornograffitti”収録の”More Than Words“で全米の頂点に立つ。その後、一度は実質解散状態に陥るものの、再結成。2023年現在、ここ日本でもいまだに根強い人気を誇るバンド。ファンクの要素を取り入れたメロディアスなハードロックは多くのキッズを虜にしてきました。9月に決まった来日公演も即日完売したそうですね。

特にギター弾きにはファンが多いのではないでしょうか。ギタリストのヌーノ・ベッテンコートの奏でるギターはリズム、センス、テクニックとも並外れていてまさにギターヒーローであり、多くのギターキッズはヌーノのフレーズに度肝を抜かれ、そして憧れてコピーにに勤しんだ時期があるのではないかと思います。
そして今なおヤングギターなんかの雑誌でもよく特集されてますし、高い人気をキープしている印象。私の周辺でも彼のファンはかなり多かったです。ヌーノはExtreme以外でも様々な名義でソロ作品をリリースしてきましたし、スーパーギタリスト5人のプロジェクトであるGeneration Axeなんかでも来日してましたので、ずっと活躍しているイメージですね。Extreme自体もスタジオアルバムは15年ぶりとなりますが、ライブ活動は精力的に行っており、2017年に来日公演も行っております。

さて、今作ですが控えめに言ってもメチャクチャいいです。メロウな曲はもちろん、ハードな曲でもメロディーが非常にキャッチーで馴染みやすいです。ハードなロック、ポップな曲、綺麗なバラード、デジタリックで実験的な曲、どの曲もクオリティが半端なくて感動。ヌーノは完璧主義者で知られ、今作も完成するまでに何度も何度も作りなおしたそうで、その結果、前作からこんなに期間が開いてしまったんですね。でも本当に待った甲斐がありました。それほどの力作。

ヌーノのギターは相変わらずスーパーです。時にはテクニカルな速弾き、時には歌うようにメロディアスなギターソロを弾きまくってますし、リフやオブリなんかも相変わらずセンス抜群で素敵すぎる。

ヌーノのクールなギターリフから始まる#1.Riseはサビのコーラスが印象的なストレートなハードロック。このリフはシンプルなのになぜにこんなにカッコいいのか。そしてギターソロが凄すぎる。特に後半が。ヤングギターにスコア掲載されてましたが弾けるわけねぇ・・・

#2.#Rebelはリズミカルで聴いていて心地よいアップテンポなロックソング。#3.Bansheeはアメリカンロック色の強いオーソドックスなロックンロール。サビが耳に残っていい感じ。
#4.Other Side Of The Rainbowはクリーントーンのギターの音色と歌メロがともに綺麗でポップな曲。間奏のコード進行とその後のメロディアスなギターソロが最高。#5.Small Town Beautifulは美しいバラード。


#6~#8はちょいダークでそれまでと雰囲気がガラッと変わりますね。個人的にはMorning widowsっぽいかなと思いました。でもダークながらもメロディーはキャッチーでやっぱり聴きやすいんですよね。#7.Thicker Than Bloodはデジタリックで少しインダストリアル・ロックっぽいですね。ヌーノのトリッキーでテクニカルなギターソロが新鮮。後半は観客の歓声なんかも入ってたりと面白い曲だと思いました。#8.Save Meもクールなギターワークが光りますね。


#9.HurricaneはMore Than Words的なアコースティック・バラード。ボーカルのハーモニーが美しい。#10.X Outこれも#7っぽい。デジタリックでスケールが大きいスリリングな雰囲気漂う曲。ミッション・インポッシブルみたいな映画で使われたら合いそうな気が・・・


#11.Beautiful Girls楽し気でメロディの綺麗なポップ・ソング。非常に新鮮ですね~ ビートルズ的というか。#12.Here’s To The Losersアルバムのラストに相応しいドラマティックで感動的なバラード。文句のつけようのない名曲。

いや~本当にいい作品です。捨て曲なしってこういうアルバムを言うんでしょうね。長く楽しめること間違いなしの名盤、ぜひご一聴下さい。

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