- San Quentin
- Skinny Little Missy
- Those Days
- High Time
- Vegas Bomb
- Tidal Wave
- Does Heaven Even Know You’re Missing?
- Steel Still Rusts
- Horizon
- Standing In The Dark
- Just One More
特におすすめの曲!
変わらぬ安定感ですが・・・やや面白味に欠けるかな?
カナダのロックバンドNickelbackの通算10作目のスタジオアルバム。2022年作品。
前作”Feed The Machine“より約5年ぶりの作品です。現在までに5千万以上のセールス、47億回以上のストリーミングを誇り、洋ロックが好きなら知らない人はいないだろうバンドだと思います。私も彼らのスタジオアルバムは全て所持してますが、ここ2作はあまり好きになれず、そんなに聴きこみませんでした。ハードな曲でも落ち着いた曲でもどうにも持ち味のメロディーがいまいちグッと来なかったんです・・・。それでも前作は”Silent Majority“という個人的なキラーチューンがあったのでまだ良かったんですけどね。
今作では先行公開されていた#1.San Quentinが、ズッシリと骨太ながらもキャッチーなまさに彼らの王道ナンバーだったため、かなり期待していたのですが、結果的にこの曲を超えるナンバーはありませんでした。全体的にマイルド風味でポップな曲が多く、ロック度は低め。
ハードな曲は#1.San Quentinを含めても合計3曲しかないです。しかも他の2曲(#2.Skinny Little Missy、#5.Vegas Bomb)はどちらもミドルテンポのどっしりとしたナンバーで、キャッチーとは言い難いので、彼らのハードサイドが好きな人には少し物足りないかもしれません。それでも#2のワウペダルを使用したギターはかっこいいですね。
それではマイルドな曲はどうなのかというと、まず彼らお得意のメロウなバラード#3.Those Daysは今作では一番いい曲。Nickelbackってアルバムの3曲目に名バラードを配置することが多いような気がします。この曲は歌詞にGun’N’RosesやMotorheadといった固有名詞が出てくるのが面白いですよね。青春時代の思い出を歌った名曲です。#4.High Timeもどことなくカントリー風味の朗らかで楽し気な雰囲気でいい曲ですね。#6.Tidal Waveはクリーントーンがきれいな哀愁漂う曲で新鮮ですし、#7.Does Heaven Even Know You’re Missing?もアコースティックギター主体の美しいバラードで印象に残りますね。
でも後半の#8以降はなんか特徴のない同じようなポップな曲が並んでいてあまり印象に残らないんですよね・・・さらに上記の収録曲からは割愛していますが、日本盤ボーナスとして5曲のアコースティックバージョンが収録されてます。いや、そんなにいらないですよ(笑)。1~2曲くらいでいいのでは・・・・
もちろん曲のクオリティは高く、今作も安定した作品であることは間違いないんですが・・・どうにも面白味に欠けるかなぁという印象。私は根っからのロック好きなので、彼ら期待してるのはNever Again、Too Bad、Something In Your Mouth、Midnight Queenみたいなハードかつキャッチーな曲だったりするので、今作みたいな方向性はあまり歓迎できないんですよね・・・もちろん彼らのバラードも好きですが。