- 2184
- No Sleep Tonight
- Planet Zero
- Welcome
- Dysfunctional You
- Dead Don’t Die
- Standardized Experience
- America Burning
- Do Not Panic
- A Symptom Of Being Human
- Hope
- A More Utopian Future
- Clueless And Dramatic
- Sure Is Fan
- Daylight
- This Is A Warning
- The Saints Of Violence And Innuendo
- Army Of The Underappreciated
- Delete
- What You Wanted
特におすすめの曲!
現代ロック・シーンを代表するバンドのさらなる進化!
アメリカのロックバンドShinedownの7作目のスタジオアルバム。2022年作品。
約4年ぶりのアルバム。これまでに全世界で累計1000万枚を超えるアルバムセールスと、45億回を超えるストリーミング再生数を誇り、間違いなく現代ロック・シーンにおいてもっとも成功しているバンドでしょう。
彼らの特徴は骨太でヘヴィなサウンドにキャッチーなメロディー。さらにビッグなコーラス・パートにスケールの大きな楽曲。そしてブレント・スミスの抜群に上手くて迫力のあるボーカルとタイトな演奏。
今作は”Planet Zero”で生きるという事をテーマに作成されたコンセプト・アルバムのような内容。
”Planet zero”とは架空の惑星で、アルバム全20曲中、7曲がその惑星を案内するロボット”Cyren”による冷徹で不気味なアナウンスによるインタールードであり、これがアルバム全体の構成をより強力にしています。
ただ、今作のプロデュースも手掛けたメンバーのエリック・ベース(B)は、「一時期、アメリカの事をPlanet Zeroと呼んでいたんだ。」と話しています。Planet Zeroというのは架空の惑星のようですが、実際、歌詞を読んでいくと、社会への怒りや皮肉、警鐘に満ちており、コロナ・パンデミックによって危機に直面した人類と社会い対して強いメッセージを放っています。それによりPlanet Zeroは現代社会の事であり、最後まで聴き終わると「今こそ、全人類が一致団結して共に生き、進んでいこう」というポジティブなメッセージを感じとる事ができますね。
ただ、「歌詞なんかどうでもいいんじゃ~肝心の曲はどうなんだよ?」という方も多いと思いますが(私も実際このタイプ・・)、ご安心下さい。これまで同様、上記の彼らの特徴が存分に発揮されてます。曲調もより多彩になってるかも。本当にいつもハイクオリティな作品を届けてくれるバンドですね。今作もキーボードやストリングスやピアノなんかがそんなに多くはないですが効果的に導入されており楽曲の幅を広げています。
#2.No Sleep Tonightはいきなりアグレッシブで凄い疾走感。これまでにこんなに速い曲なかったですよね。驚きと喜び。
#3.Planet Zeroはヘヴィなリフでスケールの大きい曲でまさにshinedownの真骨頂。#8.America Burning、#17.The Saints Of Violence And Innuendoも同様の骨太ロックナンバー。
#5.Dysfunctional You、#10.A Symptom Of Being Human、#11.Hope、#15.This Is A Warningは落ち着いたメロウな曲で存在感高し。いずれもいい曲ですね。#14.Sure Is Fanはイントロのディレイを使用したギターリフが印象的。かなりポップで前作の Get Upに近い雰囲気の楽し気なナンバー。
#18.Army Of The Underappreciatedはキャッチーでアップテンポで一聴してすぐ気に入りました。個人的キラーチューン。
そして#20.What You Wantedはストリングをバックに力強いボーカルが歌いあげるドラマティックな曲。いくつも入っているコーラスが曲をより壮大な印象に仕立て上げていてラストにふさわしい曲。
前作もよかったですが今作もさらにいいですね。個人的には彼らの作品は全て好きです。ただ5作目だけは若干イマイチだったかな・・・相変わらず日本では知名度が低いままですがより多くの人に聴いてほしいバンドです。
来日してほしいんですが、アメリカではアリーナクラスの会場でプレイしている彼らも日本ではオールスタンディングの会場での公演・・・せめて武道館でできるくらいは人気が広まってほしいなぁ・・・と切に願っています。