SIAM SHADE 【SIAM SHADEⅤ】レビュー


V
  1. BLOW OUT
  2. MONKEY SCIENCE
  3. wake up
  4. NEVER END
  5. DEAD SPACE
  6. solomon’s seal
  7. Tears I Cried
  8. 知りたがり症候群
  9. グレイシャルLOVE
  10. 警告
  11. Dreams
  12. Grayish Wing

特におすすめの曲!

目次

着実に足場を固めた安定作!

日本のロックバンドSIAM SHADEの4枚目のスタジオアルバム。1998年作品。

1/3の純情な感情の大ヒットにより、マニアックな存在からすっかり人気バンドになったSIAM SHADE。
今作の先行シングル3枚もそこそこ好調なセールスを記録し、テレビの音楽番組などでもよく見かけるようになりました。


そんな中リリースされた今作。改めて情報を見ると、前作が1998年1月発売で今作が12月発売と1年で2枚発売してるんですね。ライブにレコーディングにメディア露出と、さぞ多忙だったのではないでしょうか。レコード会社としては前作も25万枚売れ、当時、旬のバンドでしたから勢いがあるうちにどんどんリリースしたかったのでしょう。日本のアーティストって海外のバンドに比べるとリリースのスパンが短いですし、それにより消耗してしまい、曲のクオリティを大きく落とすバンドも多い中、SIAM SHADEはメンバー全員が作曲できる強みを生かして作品の質をキープしています。

今作は前作と同様、様々なタイプの楽曲が詰まった多様な作品です。
#1.BLOW OUTは車のエンジンをかけたような軽快なイントロが爽快でオープニングにふさわしいキャッチーなロックナンバー。#2.MONKEY SCIENCEは2分半と短いながらもスリリングでハードなロックンロール。バンドの魅力がギュッと詰まった名曲。#3.wake upはアメリカンロック風のミドルテンポのナンバー。演奏はテクニカル。
先行シングルの#4.NEVER ENDは変拍子が入ってるのがSIAM SHADEらしいですね。


ヘヴィな#5.DEAD SPACE、複雑なインスト#6.solomon’s sealに続く#7.Tears I Criedはピアノとストリングスとボーカルのみのドラマティックなバラード。イントロの切ないピアノの旋律が好印象。#8.知りたがり症候群はコミカルなタイトルとは対照的に演奏はスリリング。#9.グレイシャルLOVEは先行シングルの得意なキャッチーなロックナンバー。1/3の純情な感情の次に売れたシングルでもあります。売り上げは17万枚。
#10.警告はワウをかけたダイナミックなギターソロから始まるハードロック。途中から速くなるのが印象的。#11.Dreamsも先行シングルで#9と同タイプの即効性の高い曲。プロ野球ニュースのテーマソングでしたよね。#12.Grayish Wingはhideさんに捧げた切ないメロディーの名曲。この曲のギターワークは凄い。改めてDAITAさんの凄さを思い知ります。

いい作品ですが、なぜかあまり好きじゃないんですよね・・・彼らの作品では聴いた回数が一番少ないかもしれません。シングル曲を除くアルバム曲が前作に比べてだいぶ弱いような気が・・・本当に好きなのは#2.MONKEY SCIENCEと12.Grayish Wingくらいかな。中盤がちょっと弱くてイマイチ印象に残らないです。
ただ、あくまでSIAM SHADEの中では、という話です。彼らはどの作品も凄いクオリティですから。
他のバンドと比較するともちろん全然好きな作品です。

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