- Live And Never Die
- Rise
- Fireflies
- Be Somebody
- Odyssey
- Jezebel
- Endless Horizon
- Clouds
- Written In Blood
- Evil
- Odyssey (Bump Nasties Remix)※日本盤のみ
特におすすめの曲!
新生The Rasmus第一弾! 超おすすめ!
フィンランドのロックバンドThe Rasmusの通算10作目のスタジオアルバム。2022年作品。
北欧っぽいメランコリックな雰囲気を纏いながらも切なくキャッチーなメロディーが絶妙なバンド。曲によってはストリングスを導入したりと、美しくドラマティックなサウンドが持ち味で、それを歌い上げるラウリ・ヨーネンのエモーショナルなボーカルも魅力的です。
ここ2作は非常にポップな作風で、彼らの特徴でもあるメランコリックな雰囲気が少し薄れているように感じていました。前々作の8th”The Rasmus“はそれでも楽曲とメロディーの完成度が非常に高い名作でかなり気に入りましたが、前作の9th”Dark Matters”はちょっとポップすぎるというかオシャレすぎるというか・・・売りのメロディーもそれまでの作品と比較すると少し弱い気がしてあまり好きではありませんでした・・・
今作は制作途中、1994年のバンド結成からのオリジナルメンバーであるギタリストのパウリ・ランタサルミが脱退するという大事件があり、後任に女性ギタリストのエミリア”エンプ”スホネンが加入しています。制作途中のメンバーチェンジだったため、エンプがギターを弾いているのは3曲だけという変則的なアルバムになっています。
しかしそんなバンドの困難な時期を乗り越えて完成した今作は素晴らしい!最近薄れつつあった北欧っぽい雰囲気が復活し、持ち味の切ないメロディーと、新しいモダンでポップなサウンドが融合。進化した新しいThe Rasmusのサウンドが誕生したように感じました。楽曲のクオリティーも非常に高いと思います。
アルバムはポップなロックナンバー#1.Live And Never Dieからスタート。ラウリいわく、90年代後半のバンドの初期のころを彷彿とさせる曲との事。ギタリスト交代後の最初のアルバムのオープニングにはピッタリですね。そして#2.Riseは彼らの魅力がすべて詰まったような曲。メロディーとストリングスが美しい。ダークな雰囲気の#3.Firefliesも聴くうちにクセになる。鳴き声のようなギター?フレーズは最初は不気味でしたが(笑)。そして#4.Be SomebodyもThe Rasmusの王道ナンバー。サビの切ない泣きメロはまさに彼らの最大の武器。
#5.Odysseyは前作っぽいポップでオシャレな雰囲気。先行公開されていた#6.Jezebelはダンサブルながらメランコリックでメロディアス。まさに新生The Rasmusの代表曲となりえる曲だと思います。
その後もポップで穏やかなスローナンバーの#7.Endless Horizon、#8.Clouds、これまた切ないメロディーのロックナンバー#9.Written In Blood、タイトル通り邪悪な雰囲気で進みながらもサビはキャッチーでドラマティックな#10.Evilと名曲揃いで隙のないアルバム。やっぱりThe Rasmusはいい。ライブを見てみたいなぁ・・・泣きメロ派には絶対おすすめのバンド。#2,#4あたりが気に入ったなら彼らの5th~7thアルバムは必ず気に入ると思うのでぜひ聴いてみて下さい。