THE SLUT BANKS 【死霊の激愛~Do or Die~】レビュー

  1. Do It! Here Again
  2. War Economy
  3. Trust In You
  4. 涙の最終飛行
  5. 遥か彼方へ
  6. Do You Want To Bet?
  7. 朝が来るまで
  8. 幻の子供
  9. アオゲバトウトシ
  10. Don’t Cry
  11. 日本
  12. It For Love

特におすすめの曲!

目次

なんでもあり! ごちゃ混ぜ轟音ロックンロール!

日本のロックバンドTHE SLUTBANKSのメジャー1枚目のアルバム。1997年作品。

元Zi:killのTUSK(Vo)、当時ZIGGYのDUCK-Tこと戸城憲夫(B)、ソロ活動や筋肉少女帯のサポートなどで知られるDR.SKELTONこと横関敦、元Vow WowのSMOKIN STARこと新美俊宏(Dr)というキャリアと実力のある豪華メンバーにより結成されたがあえて経歴と本名を隠し、メンバーがゾンビというコンセプトによって結成されたバンド。

サウンドは、驚くほどになんでもありのごちゃ混ぜ轟音ロックンロール。なんだけどメロディーはポップでフックがあって耳に残ります。

さらにハードコアな曲からメロウなバラードまであり曲の振れ幅が大きい。これらの多様な曲を1人で作曲している戸城さんのセンスに脱帽。

ゾンビというコンセプトの通り、ダークな怪しい雰囲気のサウンドにTUSKの超個性的な言葉遊びによる怪しい歌詞が見事にマッチしていますね。

しかしやはりメンバーの実力は凄い。Zi:kill時代に「七色の声」と評されていた通りハードな曲のシャウトからメロウなバラードまで歌いこなすTUSK、「ジェットフィンガー」の異名をとる速弾きギタリストでありながらあえてそれを封印し、エフェクターを多用しつつも随所にテクニカルなプレイを聴かせてくれるDR.SKELTON、歪んだサウンドでぶんぶんうなる楽し気でセンス抜群のベースラインを聴かせてくれるDUCK-T、まさに実力者という感じで綺麗で上手いドラミングを披露しているSMOKIN STARと演奏は完璧。

全曲おすすめだが何曲かあげるとまず#4の涙の最終飛行。3曲続けてハードなナンバーが続いたところでこの曲のイントロでまず驚きます。クリーントーンのギターを主体に随所にジェット機の効果音も入っていてポップで面白い曲。

#7の朝が来るまでも凄い。イントロのアラビア音階風のフレーズを奏でるギター、サビではスカになる。でもメロディはキャッチーで印象的。攻撃的なベースも超カッコいいし、TUSKの過激な歌詞が面白い。

よくこれをメジャーでだせたなと(笑)。

そしてラストナンバー#12のIT FOR LOVE。暗い雰囲気のバラードなんだけど大好き。本当に大好き。切ないメロディーにTUSKの絶妙な歌詞。隠れた名曲です。ぜひご一聴を!

普通じゃない面白いロックが聴きたい人にはおすすめです。

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