- Evil Beam
- TOY
- デビルモンキースパナ
- FIRE UP
- ぱらり
- ROCK THIS TOWN
- GAGA
- INOUT
- MARIA
- ボディアタック
- On The Road
- NEW COLOR OF THE PAINT
- 首飾り
- DROWN NIGHT
- PIKA-BANG
特におすすめの曲!
とにかくノイジー!! 超轟音ロックンロール!
日本のロックバンドTHE SLUTBANKSの2作目のスタジオアルバム。1998年作品。
メンバーがゾンビというコンセプトのバンドの前作より1年ぶりの作品。こりゃ凄いです。
前作以上にノイジーな超轟音ロックンロール。
曲のバラエティは前作同様幅広くキャッチーなメロディは相変わらず素晴らしいですね。
あまりにも個性的過ぎて他に比較対象のいないバンドであることは間違いないです。
#1のEvil Beamは10秒ほどの耳障りなジャーンいう不快な(笑)インスト。そしてほぼ曲間なく#2のTOYへなだれこむ。これがいきなり凄い。アルバムを象徴する曲。高速轟音ロックンロールにポップなメロディにTUSKの面白い歌詞。いきなり圧倒されます。
当時、ロッキンfのインタビューで「事務所の社長に「スラットバンクスにもリンダリンダとかトレイントレインみたいな曲がないとね~」っていわれてムカついて30分で作った曲」みたいなことを戸城さんが言ってたような気がする。天才ですね。この曲はTHE SLUTBANKSの代表曲だと思います。
#3のデビルモンキースパナは歪んだベースから始まるハードなナンバー。ギターソロでいきなりテンポが速くなるのが面白い。#4のFIRE UPもいい。アコギ主体のアップテンポでメロディアスなナンバー。でも間奏で超歪んだギターがドカンって入ってきてやっぱ一筋縄ではいかない。ラストもキーボードでドラマティックに終わります。#5のぱらりはスカを取り入れたこれまたポップな高速ナンバー。ライブでやるの難しいって言ってた記憶が。
そしてさらにテンポが速い#6のROCK THIS TOWN。これはハードコア・パンクっぽい。サビの「ROCK THIS TOWN!」のコーラスがいい感じ。しかしどの曲もライブでファンが歌ったり叫んだりと盛り上がりそうなパートがちゃんとあってほんとに恐るべきセンス。
次の#7のGAGAはインダストリアル・ロック。音もボーカルも歪んでてMARILYN MANSONみたいな感じ。
そして#8は一転してスローなバラードのINOUT。これが最高。切ないメロディとタスクの歌声が素晴らしい。次の#9のMARIAはゾンビ軍団ならではのダークでスローな曲。でもサビの泣きメロはいい。わざと音をはずしてる不気味なギターソロも味があるね。
でも残念ながらその後に続く#10~#12の3曲はちょっと印象が薄い、というか捨て曲みたいな印象がするね。
あまりいいとは思えなかったです・・・
そして#13の首飾りはキャッチーでパンキッシュでわかりやすい曲。けど歌詞が意味不明でそれがまた面白い。
#14のDROWN NIGHTはなんと本格的なスカナンバー。でも全く違和感なし。ギターソロがかっこいいね。
最後の#15のPIKA-BANGはTOYみたいな轟音でメロディアスなロックンロール。シングルとはイントロが少し変わってます。これも途中の「HEY!」ってコーラスが入る部分が熱くなるね。でもライブではそんなにやらないイメージかな。
すごいアルバム・・なんだけどちょっと曲数が多いかな。やっぱ10~12曲目の三極をはずして12曲入りにしといた方がさらに印象が良くなったのでは、と個人的には思いました。