- Four Seasons
- 太陽が燃えている
- I Love You Baby
- Tactics
- ピリオドの雨
- Love Sauce
- Sweet&Sweet
- 月の歌
- 追憶のマーメイド
- Father
- 空の青と本当の気持ち
特におすすめの曲!
初のオリコン1位! ポップで爽やかなイエモン!
THE YELLOW MONKEYの5枚目のスタジオアルバム。1995年作品。
初めて海外(ロンドン)でレコーディングされ、で彼ら自身初のオリコンアルバムチャート1位を獲得。彼らが日本を代表するロックバンドとして認知される事になる作品でしょう。
これまでのやや暗めの雰囲気から、一般受けするポップな曲が多く非常に聴きやすいアルバムです。ただ、もちろんバンドの核は変わっていません。素晴らしいメロディとハードなギターリフ、ムード歌謡的楽曲はこれぞTHE YELLOW MONKEY!というロックンロールです。
前作のSMILEもポップでしたが、ややマニアックでファン向けの印象がありました。今作は先行シングルの2曲(「追憶のマーメイド」、「太陽が燃えている」)が非常にポップで新規ファンの獲得に成功し、今作のアルバムセールスにつながったと言えるでしょう。(「太陽が燃えている」は彼ら自身初めてのオリコンTOP10入りを果たしてます)。
発売当初、そのポップで爽やかな音楽性に従来のファンは怒ったらしいです。彼らがこういう音楽をやる必要はないと。そのせいか1位を獲得しても悔しかったと吉井さんが自伝で書いていましたね。ただ、それまで自分たちのやりたい音楽をやらせてもらってきたのでその恩返しとしてこういう作品を作ったとも。
#1のFour Seasonsでは「まず僕は壊す」という歌詞から始まりますが、これはこれまでの殻を破りポップな方向性も含め自分たちの全てをさらけ出すという意思表示として解釈できると思います。
この作品ではもちろん先行シングルの2曲や、#10のFather、#11の空の青と本当の気持ち、というポップな曲が本当に素晴らしい。Fatherはギターソロの後のCメロとベースラインが最高に好きです。空の青と本当の気持ちは歌詞もメロディーも演奏も完璧な名曲。浮遊感を感じるエマさんのギターは本当に素晴らしく、吉井さんの歌詞もあいまって空を飛んでいるような錯覚を感じることができます。
また#5のピリオドの雨はエロスな歌詞にムード歌謡的なメロウなバラードで実にらしい曲だし、イエモン流ハードロックの#3のI Love You Babyや#7のSweet&Sweetなんかもロックバンドとしてのカッコよさが溢れてます。
一方で#8の月の歌のような従来の彼ららしいなダークな曲もしっかり収録されてます。
アルバム全体としては確かにポップで爽やかだけどやっぱりTHE YELLOW MONKEYらしさは全く失っていない名盤だと思います。