
- Rainbow Man
- I Can’t Be Shit, Mama
- 楽園
- TVのシンガー
- 紫の空
- 薬局へ行こうよ
- 天国旅行
- 創生児
- HOTEL宇宙船
- 花吹雪
- 淡い心だって言ってたよ
- 見てないようで見てる
- 人生の終わり(For Grandmother)
特におすすめの曲!
イエモンといえばこれ!? 日本のロック史に残る名盤!
THE YELLOW MONKEYの通算6枚目のスタジオアルバム。1997年作品。
日本ロック史に残る名盤として知られ、イエモンといえばこれ!という方も多いのではないでしょうか。前作に続きオリコンアルバムチャート1位を獲得しています。
前作発売後、「JAM」「SPARK」とヒットシングルを連発。さらに、キャリア初のベストアルバムTriad Years act1(メンバー非公認)の売上が100万枚を超え、まさに人気絶頂期にリリースした作品です。前作同様ロンドンでレコーディングされました。
先行シングルの「楽園」より、レコード会社をファンハウスに移籍しています。
レコード会社移籍により、今作は吉井さんがセルフプロデュースしており、まさに自由にやりたい事を全てやりきった作品としてメンバーも満足しており、最高傑作として自画自賛している作品でもあります。
また、ギターの菊地英昭さんは移籍について「sicksの核となる天国旅行という曲が最初にできたけど、それまでの体制ではこういう曲をやるのが無理だった。」と話してます。
まさに国民的人気バンドになってしまった事により、レコード会社が期待する音楽と自分達がやりたい音楽とで埋められない決定的な溝ができてしまったんだろうなぁと想像してしまいます。
アルバムの内容ですがまぎれもなくTHE YELLOW MONKEYなんだけどなんか違うような・・まさにTHE YELLOW MONKEY第2章という印象を持ちました。
もちろんポップでロックでゴージャスで少し卑猥なこれまでの世界は不変ながら、一段上のステージへと上ったような作品だと思います。癖がありながらも聴きやすいナンバーが揃ってます。
#1のRainbow Manはポップな曲だけど7分以上もある。いきなりやりたいようにやる感が面白い。先行シングルである#3の楽園はメロディアスで壮大で彼らの代表曲の1つだし、#4のTVのシンガーはずっしりとヘヴィーなんだけどサビはキャッチーでいい。皮肉たっぷりの歌詞とハードなギターがカッコいい。
メンバーがアルバムの核と話す#7の天国旅行はすごい曲。決してキャッチーではないが最初のギターから曲にぐいぐい引きこまれてしまう。鬼気迫るような吉井さんのボーカルと緊張感のある演奏にドラマティックな展開。8分以上あるが全く長さを感じず聴き終えてしまう。
#10花吹雪も名曲。こういうシンプルで骨太なロックもカッコいいんですよね。
そして私が一番好きなのはラストナンバーのバラード人生の終わり(For Grandmother)。いやーこの曲日本のロック史に永遠に残る名曲でしょう。もう全てが最高で感動します。ギターソロも泣きます。
もう聴いて下さいとしか言えません。
あと今作はサポートメンバーの三国義貴さんによるキーボードも印象的でサウンドに彩を加えてますね。
これほどまでに自分たちのやりたい音楽を追求したアルバムですが、80万枚を超える売り上げも記録し、バンドのさらなる確信と自信につながった作品でしょう。お勧めです。