- The Wretched; The Ruinous
- Cremation Of The Living
- Eradicator
- Mother Betrayal
- Invictus
- Call Of Existence
- Dawn Of The Militant
- Aniara
- Into The Abyss
- Broken Arrow
- Theaters Of War
特におすすめの曲!
最高!硬派な漢のメタルコア
アメリカのメタル・バンドUnearthの通算8枚目のスタジオアルバム。2023年作品。
メタルコア黎明期から活躍し、まさにシーンを代表するバンドであろうUnearthの前作より5年ぶりの作品。私は約10年ほど前にメタルコアにがっつりハマった時期があり、いろんなバンドを聴き漁りましたが、このバンドの2~4枚目はかなり好きで結構聴きました。5th以降はそれほどのめり込まなくなり、前作に至っては購入はしたものの、数回しか聴かなかったような。最近はこのジャンルに関しては新規開拓もしてなく、関心はかなり薄れてしまってるのも事実。このアルバムも当初は買おうかどうか迷いましたが、日本盤が発売されていたこともあり購入。でも買って良かったと思える内容でした。
クリーンVoはないものの、まさにメタルコアの教科書みたいなバンドで、熱く咆哮するVo、自然に頭を振ってしまう烈火のごとき疾走パートとずっしり響くブレイクダウンを絶妙に織り交ぜる巧みな曲展開、荒々しくもテクニカルながら時に美しいギターフレーズ、シンガロング必至のフックのあるコーラスパートと非の打ち所がないんですよね。
#1.The Wretched; The Ruinousは 程よいテンポの熱いメタルコア。Voのスクリームが熱いねぇ。終盤のコーラスも良い。#2.Cremation Of The Livingはアップテンポからミドルテンポで適度にメロウなサビへという王道的な展開。#3.Eradicatorはこれも2と同様。激しく疾走しながらも適度にキャッチーなコーラスが熱い。
#4.Mother Betrayalは不穏な感じのアルペジオからダークで重く、と思いきやすぐテンポアップしてはブレイクダウンというメタルコアな展開になだれ込む。#5.Invictusはイントロから疾走。テクニカルなギターも絡まりより速く感じてテンション爆上げ。ライブではシンガロング必至なコーラスもいい。#6.Call Of Existenceはメロディックなメタルコア。ツインギターもメロウで聴きごたえあり。
#7.Dawn Of The Militantはヘヴィなギターリフがいい。ナレーションみたいなのから疾走→電気信号→ブレイクダウンという終盤の展開が面白い。#8.Aniaraはアクセントになってる1分の静かなインスト。#9.Into The Abyssはこれも王道メタルコア。終盤のコーラスが印象的。#10.Broken Arrowはストレートな曲でライブで盛り上がりそう。サビは観客みんな一緒に叫ぶこと間違いなしでしょう。#11.Theaters Of Warはサビのギターのメロディなんかは一般的なメタルコアの定番って感じのフレーズな気がする。
やっぱUnearth最高!な作品。久々に過去のアルバムや他のメタルコアバンドを聴き返したりしてしまうほど、メタルコアのカッコ良さを教えてくれるバンドに間違いないですね。ただ、今作は日本盤とはいえ、歌詞の日本語訳があるだけでライナーノーツもボーナストラックもなく、シーンを代表するバンドなのに全くレーベルの気合が感じられず寂しい気持ちに・・せめてライナーノーツは欲しかった。結構好きなんですよねあれ。そういえば行けませんでしたが今年久々に来日したんですよね。今後も活躍に期待。とりあえず今作はおすすめ!