- JUST A ROCKIN’ NITE
- GO TO BLAZES!
- ただ哀しくて
- てんで手に負えないのさ
- ムラサキノチョウタチヨ
- INNOCENCE OF BLUE
- SILVER SILVER LIGHTNING
- JUNKY CRASH
- USELESS GENERATION
- MOONLIGHT CRUISE
特おすすめの曲!
聴けば聴くほど味がでる渋いZIGGY!!
日本のロックバンドZIGGYの14作目のスタジオアルバム。2005年作品。
非常に渋い大人のアルバム。「HEAVEN AND HELLⅡ」もそんな印象だったが、今作はさらに渋い。
ブルージーな雰囲気のじっくり聴かせるミドルテンポの曲が多いせいでしょう。
いつもの”元気なZIGGY”の曲は#2のGO TO BLAZES!と#8のJUNKY CRASHの2曲だけ。この2曲、収録するかどうかでかなり揉めたみたいですね。でもこの2曲のおかげでまだZIGGYの作品っぽさが残ってる。
今作も10曲中8曲が森重さん作曲なんですが、前作の曲とはかなり印象が違います。
あえて松尾さんの色に近づけた曲を書いている印象を受けました。
#1のJUST A ROCKIN’ NITEと#9のUSELESS GENERATIONは最初聴いた時は松尾さんの作曲だと勘違いしたぐらいですから。
でも作品自体はいいと思います。聴け聴くほど味が出るいわゆるスルメアルバムといえるでしょう。
#3ただ哀しくて、#6のINNOCENCE OF BLUE、#7のSILVER SILVER LIGHTNINGなんかはまさにそんな感じの深い曲。
アルバムで特にお気に入りは#5のムラサキノチョウタチヨ。森重節をこれでもかと堪能できる絶品メロディーの極上ポップナンバー。素晴らしい。
松尾さんの2曲は#4てんで手に負えないのさは得意のストーンズ風ロックンロール、#10のMOONLIGHT CRUISEはもの哀しい雰囲気のバラード。これも味わい深いスルメ曲。
今作を聴いて改めて思うのは森重さんの歌唱力の凄さ。スローな曲の#3,6.10なんかもう際立っていて聴き入っちゃいます。やや地味な印象のアルバムなのでたまにしか聴きたくなる時はないんですが、聴くと結構のめりこんでしまうアルバム。とっつきにくい印象があるけどいい作品です。
残念ながらベースの津谷さんは今作を最後に脱退してしまいます。レコード会社に契約を解除された直後のバンドの危機に加入し、安定したテクニックとサウンドでバンドを支え続けてくれたので、非常に残念。そのキャラクターも好きでした。津谷さんは今はどういう活動をしてるんでしょうかね?またいつか森重さんと一緒にやってくれれば嬉しいんですがね。