- Smile
- マリーにくちづけ
- Love Communication
- サイケデリック・ブルー
- See-Saw Girl
- 争いの街
- エデンの夜に
- イエ・イエ・コスメティック・ラブ
- ヴィーナスの花
- “I”
- Hard Rain
- 嘆くなり我が夜のFantasy
- 熱帯夜
特におすすめの曲!
ダークだった前作から「売れるバンド」へと路線変更。
THE YELLOW MONKEYの通算4作目のスタジオアルバム。1995年作品。
前作までのダークな雰囲気から一転、今作ではポップな「売れる楽曲」を作る事に路線変更しています。その戦略が功を奏し、先行シングルのLove Communicationは初めてオリコンシングルチャートでTOP30入りを果たし、今作もオリコンアルバムチャート4位を記録。まさに狙い通りの結果を出しました。
確かにその#3のLove Communiationや#9のヴィーナスの花などはこれまでになかったようなメジャー感のある大衆受けする楽曲であり当時は新鮮だったでしょうね。
ただ、シングル候補だったという#7のエデンの夜にやアマチュア時代から存在したという#12の嘆くなり我が夜のFantasyなど、これまでの路線を引き継いだ曲ももちろんあります。#1のSmile~#2のマリーにくちづけとかなりきらびやかでポップな曲で幕を開けますが、#11のHard Rainのように2ndに収録されてても違和感ないようなムード歌謡的バラード、ハードなロックナンバー#10の“I”もあったりとかなりバラエティ豊富なアルバムになっています。
ただ、他のアルバムと比較して、やや印象の弱い楽曲が多いかなという印象。
ベストなり他のアルバムを聴いて彼らのファンになった人向けの作品かもしれません。入門編としてはあまりお勧めしません。
ただしいい作品であることは間違いありません。発売当時、某音楽雑誌にて「産業廃棄物」と酷評されたらしいですが、全然そんな事はありません。間違いなくこの後の大ヒットへとつながるアルバムでしょう。
ギターは相変わらずやっぱカッコいい。嘆くなり我が夜のFantasyなんて一曲通して素晴らしい。最初のカッティングからのイントロのメインリフ、サビのクリーントーンのアプローチ、そして印象的なギターソロ。熱帯夜の間奏とアウトロのソロもいいし・・
本当に菊地英昭さんはすごいギタリストだと思います。