- MORALITY SLAVE
- DRASTIC HOLIDAY
- LOVE IS ZOOPHILIA
- 仮面劇
- VERMILION HANDS
- DONNA
- 審美眼ブギ
- 4000粒の恋の唄
- アバンギャルドで行こうよ
- フリージアの少年
- SUCK OF LIFE
- PUFF PUFF
- シルクスカーフに帽子のマダム
特におすすめの曲!
イエモンのブラックサイド! 中毒性の高い名盤!
THE YELLOW MONKEYの2枚目のスタジオアルバム。1993年作品。
バンドの「ホワイトサイド」だった1stに対して「ブラックサイド」だという今作。
1stでもポップながらも異端な雰囲気は醸し出してましたが、今作は凄い。何なの、これは?
アルバムを通して悲しくてダークな独特の世界観が貫かれていて、とてつもなく深い・・
その世界がとにかく不気味。なんか昔のヨーロッパの都会の汚れた裏通りみたいなイメージ。日常には存在してるんだけど普通の人は決して見てはいけない世界のような・・
メロディセンスはやはり際立っていてポップな曲もあるんだけど、吉井和哉さんの書く歌詞が表現するそのドロドロした世界観がアルバム全体のダークな雰囲気を作り出している。
曲のクオリティはとてつもなく高いと思います。丁寧に作り込まれていて何度聞いても飽きずに、聴けば聴くほど味が出るまさにスルメアルバムという作品でしょう。中毒性も非常に高いです。
バラード曲なんか本当に圧巻。ドラマティックでポップなんだけど根底に狂気が渦巻いているような感じ。前作の「真珠色の革命時代」も名曲ですが全然違うダークな雰囲気。さすがにブラックサイド。
#1のMORALITY SLAVEはベートーヴェンの「月光」と機械音のような「ピッピッ」という音が聴こえ、イントロでも劇団のセリフのような女性の声に機会で加工した声が重なってていきなりカオス。曲自体もダークなハードナンバーでオープニングナンバーとして最適。
#2のDRASTIC HOLIDAYはグラムロック風のポップな曲。ストリングスが導入されてたり、何本も重ねてるギターソロがゴージャスでいいね。ライブで定番の#11のSUCK OF LIFEも収録されてます。印象的なメロディにダイナミックな曲調の名曲ですね。
あとはやはりアルバムの核になってると思われる#8の4000粒の恋の歌、#10のフリージアの少年、#13のシルクスカートと帽子のマダムというバラード3曲。どれもダークな曲なんだけど本当にクセになるメロディを持つ不思議な雰囲気の曲。
発売された93年といえば自分がちょうどCDを買い始めた時期。しかし小学生だったのでこのアルバムをもし買っていたとしも間違いなく理解できなかったでしょう。お子様にはちょっと早すぎます(笑) アダルトなロック。
このアルバムがもし気に入ったら次のアルバムである「jaguar hard pain」も是非聴いてみて下さい。
もしこの2枚を気にいってしまったら・・あなたはもう完全なTHE YELLOW MONKEYフリーク。
生涯彼らの音楽を聴き続けるのは間違いありません。