ZIGGY 【Goliath Birdeater】レビュー

  1. Wannabe
  2. Without・・・
  3. マケイヌ
  4. 嫌なこった
  5. VENUS
  6. 時の砂
  7. MONKEY
  8. ペシミストのため息
  9. この空の下のどこかに
  10. 流浪のダンス
  11. 迷走
  12. Forever Wild

特におすすめの曲!

目次

ハイエナジーでメロディアスなロックンロールアルバム!

日本のロックンロールバンドZIGGYの通算10枚目のスタジオアルバム。1999年作品

今作から6作目の「Yellow Pop」を最後にバンドを脱退していた松尾宗仁氏(G)が復帰、

森重樹一(Vo)、松尾宗仁(G)、戸城憲夫(B)、宮脇“JOE”知史(Dr)の4人体制になってます。

私が初めて買ったZIGGYの作品です。きっかけはテレビの深夜番組で偶然耳にした「マケイヌ」がポップなロックンロールで気に入ったから。

もちろんZIGGYの存在は知っていました。劇空間プロ野球のテーマソングの「STAY GOLD」やカメリアダイヤモンドのCMソングだった「ジェラシー」、名探偵コナンのオープニングテーマの「STEP BY STEP」なんかはそこそこ売れてましたしね。ただCDを購入するまでには至りませんでした。

この時は彼らの最大のヒット曲であるGLORIAは知らなかったんですよね・・

あと当時毎月買っていたロッキンfの表紙で特集されてたのも大きかったですね。

でもベースの戸城さんが「このアルバムの音楽性で今後も続ける事に危機感を感じる。」みたいな事を言ってたような気が(笑)。

さて、このバンドの売りは森重樹一(Vo)の作るメロディーと圧倒的な歌唱力でしょう。

また森重樹一さんと戸城憲夫さんという天才的なソングライターがバンドに2人いるというのも大きいと思います。

さらに復帰した松尾さんもかなり経験豊富なソングライターなので、この3人の作るテイストの違う曲がいい感じに散りばめられてるのも強み。さらに日本屈指のロックドラマーであるJOEさんの派手なドラミングも凄い。

この作品もそのバンドの魅力が存分に発揮されてます。

まさに「森重節」炸裂のメロディアスなロックンロールナンバーの#2のWithout・・、#3のマケイヌ、#5のVenus に、戸城さん作曲のクセのあるがポップで病みつきになる#4の嫌なこった、#6の時の砂、#7のMonkey、#8のペシミストのため息、これまた森重節の王道バラードの#9のこの空の下のどこかに、松尾氏の唯一の曲であるハードな#11の迷走など、楽曲の質は異常に高く、彼らのキャリアの中でもトップクラスの作品だと思います。このアルバムがZIGGYで一番好きという方が多いのも納得できる内容です。テンポが速くメロディアスな曲が多く、即効性の非常に高い名盤だと思います。特に前半の勢いは凄い。

アレンジに関して若干微妙だと感じる曲もありますが、素晴らしい作品です。

ZIGGYの音楽に少しでも興味を持ったなら今作は必ず気に入ります。ぜひ聴いてみて下さい。

ですが残念ながら今作がこの4人のラインナップで最初で最後の作品になってしまいました。このアルバムの後、音楽性の違いによりベースの戸城さんが脱退してしまいます・・

それにより、契約違反でレコード会社のsonyに契約を解除されてしまい、ZIGGYの名前も一時的に使用できなくなりました。この後はしばらくSNAKE HIP SHAKESという名前で活動していく事になります。

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