- 紫のマイブラッド
- HELLS AROUND
- 深海
- 自意識という名の空虚で踏み抜けよそのアクセルを
- なれるもんなら
- うわの空に浮かぶ雲
- Mr. JB
- 白昼夢のPalm Tree
- TRIGGER~黒く塗り潰せ~
- このままじゃ終われっこない
- 銀の羽 銀の矢
特におすすめの曲!
ダスボンの最終作!?今作で森重さん脱退!
日本のロックバンドTHE DUST’N BONEZの4作目のスタジオアルバム。2010年作品。
非常にアグレッシブで尖ったロックアルバムだった前作と比較して、今作は曲のバラエティ豊富。2ndに近い作風かな。
THE DUST’N BONEZの作品でもっともZIGGYに近いと感じました。
ただ、終始一貫してダークでヘヴィなサウンドだった前作と比べ、曲調が幅広い分、最初に聴いた時はなんかとっ散らかった印象を持ってしまった記憶があります。とりあえず出来た曲すべて収録しました、みたいな感じ?
でもそれもまた魅力的なんですけどね。1曲1曲のクオリティは決して低くないです。
改めてこれを全て1人で作曲してるのは凄いと思いました。
今作はリフよりはメロディを重視しているような気がします。
もちろん#4の自意識という名の空虚で踏み抜けよそのアクセルをのように、戸城さんらしいリフは登場してますが、全体的に切れ味鋭いロックなリフは少なめ。
それに対し、#5のなれるもんなら、#7のMr. JB、#9のTRIGGER~黒く塗り潰せ~のように、1回しか登場しないCメロがやけに壮大で抜群のメロディだったりする曲が多く、飽きさせないのはさすが。
#11の銀の羽 銀の矢は戸城さん得意のメロウなバラードでいい曲です。
ただ、今回は過去3作にくらべ、オープニングナンバーの#1紫のマイブラッドがちょっと弱いと感じました。
やっぱこのバンドの1曲目は燃えるようなリフのロックンロールナンバーじゃないとね~。掴みがやや弱いかと・・・
#3の深海は前作の流れを引き継ぐようなダークな雰囲気で疾走する曲。乾いた音のギターから始まるイントロが印象的。ベースラインもいいね。余談ですがこの曲、THE SLUT BANKSで「どん底」というタイトルでリメイクされてますので気になる方はぜひご一聴を。
この後、森重さんの脱退により、THE DUST’N BONEZは活動を停止します。
改めて振り返ると、このバンド結成を知ったときは一時的なプロジェクトでアルバム1枚くらいで終わるような予感があったのですが、こうして4枚もアルバムを残してくれた事は本当にうれしい誤算でしたね。
邦楽も洋楽も関係なしのなんでもありで自由なロックンロールは聴いていて本当に痛快でした。
この後、活動休止状態だったZIGGYが一時的に復活し、戸城さんも参加してましたが、ライブ限定の活動で正式な音源は制作されなかったのは残念でした。
THE DUST’N BONEZでは戸城さんが曲を書いて森重さんが歌う、という形での活動でしたが、やはり、2人が半分ずつくらい曲を書くアルバムも聴きたいです。現在はZIGGYが完全復活しましたが、正式なメンバーは森重さんだけなんですよね。
戸城さんに戻ってほしいけど無理なんだろうなぁ・・・やっぱり一緒にステージに立つ姿がまた見たいです。