- DESIRE
- JAPS
- 絆
- BEAT SO LONELY, ALL NIGHT LONG
- farewell
- TEARS FOR TOMORROW
- 言葉よりも
- dreams
- 夢追い人
- hearts
特におすすめの曲!
緊急事態発生!制作中にボーカル交代!
日本のロックバンドCRAZEの3作目のスタジオアルバム。1998年作品。
まさかの製作途中にボーカルの藤崎さんが急遽脱退。新しく緒方豊和さんが加入して制作が続行された作品。すでにレコーディングが終わっていた曲もあったが、藤崎さんの歌詞を緒方さんがすべて書き直し、ボーカルも録り直してます。ただ、シングルで発売済みだったBEAT SO LONELY, ALL NIGHT LONGだけは藤崎さんの歌詞のまま録り直してます。
緒方さんのボーカルに関しては好き嫌い分かれますよね~。自分はダメでした。歌は間違いなく上手いんですが、CRAZEには合わない気がしました。なんか違うんですよね・・・
見るからに不敵でロッカーっぽい雰囲気だった藤崎さんに対し、緒方さんは近所にいるロック好きの普通のお兄ちゃんみたいな印象。健康的すぎるというか。書く歌詞も前向きで体育会系の臭いが強くて苦手でしたね。
アルバムの内容ですが、藤崎さんが歌うことを想定して作られているため、路線は前作までと同じ作風です。#1のDESIREはインスト。#2のJAPSはライブ映えするハードな曲。ヘヴィなギターが好印象。哲さんはこれまではメロウな曲ばかり提供してましたがこれ以降はこういうコアなタイプの曲も作るようになります。しかしボーカルが全然聴こえん・・#3の絆はようやくCRAZEらしいビートロックナンバー。なんだけど、やっぱりボーカルが小さすぎる(笑)。JAPSは楽器隊メインみたいな曲だからまだいいとしても、さすがにこれは・・・でも曲はアップテンポでキレがいいね。#4のBEAT SO LONELY, ALL NIGHT LONGはシングルより格段にスピードアップしてます。これはヤバいね。間奏のギターが最高。CRAZEの歴史でトップクラスの名演ではないでしょうか。#5のfarewellは緒方さん作曲のバラード。特に印象に残らない・・・#6のTEARS FOR TOMORROWと#7の言葉よりもは一郎節メロディーの速いビートロック。言葉よりもは最後にリリースされたオールタイムベストアルバム「THE BLACK BOX 1995-2005」にFUCKER friensというタイトルで藤崎さんヴァージョンが収録されてます。これは藤崎さんが脱退前にすでにレコーディングが終了していてお蔵入りとなっていた音源ですね。やっぱりこちらの方がいいです。他にもDESIREとJAPSも収録されてます。興味がある方はぜひ。
#8のdreamsはポップな曲。ボーカルのキーが高くて歌うのが大変そう。#9の夢追い人は一郎さんが作詞作曲の大作バラード。後にシングルカットもされた名曲。エモーショナルなギターソロがいいですね。ラストの#10heartsは先行シングル曲。哲さんらしいメロウな曲。でもちょっと繰り返しすぎて曲が長い印象ですかね・・・
何度も言うがボーカルが小さいっす。あとはアルバム通してボーカルのキーが高い。藤崎さんは脱退前もライブでは苦しそうに歌ってましたし、後に雑誌のインタビューで「CRAZEの曲は俺の喉に合わなかった」と話してましたが、もう限界だったんでしょう。heartsなんてさらにキー高かったらしいし。そりゃ歌えんわ!と思います。
あまりおすすめはできないアルバムですかね。曲はいいんですが・・・藤崎さんのボーカルで聴きたかった作品ですね。せめてこの作品までは歌いきってほしかった・・・
発売後、CRAZEに興味があるという友人にこのアルバムを貸したのですが、ボロクソ言われたのを覚えてます・・・ボーカルが微妙。というかなんであんなに音小さいの?って言われた記憶が(笑) CRAZE入門としては不向きのようですね・・・