- CRAZY HORSE IN MY HEAD
- 溢れる光を抱いて
- その歌になり、その風になる
- WHISKY RIVERに虹を架けてよ
- LEWIS
- 何もかもキャンセル
- DAISY
- Johnny Lightning
- NOW AND FOREVER
- 深い紫色の
ZIGGYっぽくない!?非常に物議を醸した作品
日本のロックバンドZIGGYの15作目のスタジオアルバム。2007年作品。
前作の後にベースの津谷さんが脱退。代わりのメンバーは補充せず、3人体制でリリースした作品。
かなり物議を醸した作品。発売直後はネット上で賛否両論が相次ぎ、(ほとんど否だったような・・・)問題作といわれているアルバムでもあります。今作をZIGGYのフェイバリットに挙げるファンは少ないのではないでしょうか。というのも従来のZIGGYのイメージからはあまりにもかけ離れており、いわゆるわかりやすいポップでアップテンポな曲が全くないからです。松尾さんの嗜好に合わせたと思われる渋いロックンロール曲ばかり。
前作も渋いアルバムだったが、数曲は”いつものZIGGY”らしいナンバーがあったため、まだバランスが取れていました。個人的にはZIGGYのアルバムとしては前作がギリギリのラインだったような気がします。今作はちょっとやりすぎではないかな・・・
全10曲しかないのに通して聴くのが結構しんどかったりします。頭の2曲以外は終始まったりしていて聴き疲れしてしまうんですよね。ポップな#7のDAISYだけはいいアクセントになってますがやや弱いかな。
#3その歌になり、その風になるは前作に入っていそうな森重さん作曲の味わい深いナンバー。聴き入ってしまうが曲が8分以上あってちょっと長いっす・・・#10深い紫色のもいい曲だけどこれも長い・・・どこか懐かしい泣きのメロディーが印象的。初期の名曲I’M GETTIN’ BLUEのアンサーソングらしい#9のNOW AND FOREVERも歌詞は面白いが曲はイマイチ・・・
この時期は森重さんのソロアルバムの方がZIGGYっぽかったんですよね。6枚目のアルバムであるCHRONIC LAY ABOUTはおすすめです。
そういえばこの時期、当時のテレビの人気バラエティ番組「SMAP×SMAP」に出演して最大のヒット曲であるGLORIAを披露してましたよね。過去の懐かしヒット曲イントロクイズみたいなコーナーで正解発表で本人が登場して演奏、みたいな流れだったような気がします。このコーナーの最後で「最近ニューアルバムが出ました」ってこの作品を告知してましたが、もしGLORIAで興味を持った人がこのアルバムを買ってしまったらどう思うんだろうかって当時すごく思った記憶(笑)。
この後、様々な事情によりZIGGYは無期限の活動休止期間に入ります。その後、2010年と2014年に期間限定で復活してますがライブ活動のみで正式な音源リリースはありませんでした。どちらも戸城さんがいたのは嬉しかったですね。JOEさんは2010年のみ参加。松尾さんは結局どちらも不参加でした。