- Dumb Love
- Days Of The Week
- Coma
- Hollywood Bitch
- Wonderful
- Black Again
- Hello! It’s Late
- Too Cool Queenie
- Regenaration
- Bi-Polar Bear
- Transmissions From A Lonely Room
- A Song For Sleeping
- Long way Home
特おすすめの曲!
地味な印象だけど最高の作品!バラードが最高!
アメリカのロックバンドStone Temple Pilotsの5作目のスタジオアルバム。2001年作品。
NIRVARAやPEARL JAM、ALICE IN CHAINSなどと同じくグランジ・ロックの代表的な存在として語られることが多いバンド。当時ブームだったグランジの波に上手く乗ることに成功し、1stアルバムの「CORE」はいきなり700万枚以上のセールスを記録しました。中心人物であるボーカルのスコット・ウェイランドはトラブルメイカーでも有名であり、ドラッグの不法所持で何度も逮捕されてます。後に加入するVelvet Revolverではこの逮捕歴のせいで来日公演が行えませんでした・・・ただし、素晴らしいボーカリストであり、一流のメロディーメイカーであることは間違いありません。普通じゃないというか、危うい空気を醸し出していることもまた魅力的でしたね。
さて、Stone Temple Pilotsといえば、主に1st~3rdまでの3枚をフェイバリットにあげる人が多いのではないでしょうか。私ももちろんその3枚は好きですが、一番好きなのは彼らの作品では地味であまり語られることの少ない本作のShangri-La Dee Da。1stはややダークで重すぎるし、2ndと3rdはあと一歩パンチが足りないんですよね。好きな曲はありますが。ジャケットも5thがダントツで好きです。
本作の特徴は非常にバランスが良く、楽曲のレベルが高いのはこれまでと同様なんですが、なんといってもバラードタイプの曲の出来が素晴らしすぎるんです。アルバムは超ヘヴィなリフの#1.Dumb Loveから始まり、少しひねくれた雰囲気のキャッチーな#4.Hollywood Bitchまでは攻撃的なロックナンバーが続きます。#3のComaは彼らのハードな曲の中でトップクラスに好きです。ダークで激しくもキャッチーで印象的。初期の名曲Sex Type Thingに匹敵するほどの曲でしょう。
そして5曲目以降はメロウで落ち着いた曲が多く展開がガラリと変わります。#5.Wonderfulはとにかくメロディーが絶品の美しいアコースティックナンバー。ため息が出るほどいい曲です。#6.Black Again、#7.Hello! It’s Late、#10.Bi-Polar Bear、#12.A Song For Sleepingの4曲も同様の静かなナンバーですがどれも儚い雰囲気の美しい曲です。特に#12はタイトル通り寝る前に聴くのがおすすめ。落ち着いた曲調と優しいメロディーが安らぎを与えてくれて快眠できそうです。
#9.Regenarationはサビが変拍子でなんとも言えない不思議な曲で面白い。#13.Long way Homeはどっしりとしたリズムにクセのあるキャッチーなメロディーが彼ららしいですね。
どうにも影が薄い作品ですが本当におすすめです。この作品の後、2002年にバンドは一度解散。2008年に再結成し、2010年に久しぶりにアルバムをリリースしますが、2013年に相変わらずトラブルが絶えないスコットをバンドは解雇。その後新ボーカルとしてLinkin Parkのチェスター・ベニントンが加入し、EPをリリースするものの、2015年に脱退。2017年にオーディションで選ばれたジェフ・グートが加入、現在までに2枚のスタジオアルバムを発表しています。残念ながらスコットは2015年、チェスターは2017年に亡くなってしまい、彼らがStone Temple Pilotsで再び歌う姿は永久に見れなくなってしまいました・・・