Sixx:A.M. 【This Is Gonna Hurt】レビュー

  1. This Is Gonna Hurt
  2. Lies Of The Beautiful People
  3. Are You With Me
  4. Live Forever
  5. Sure Feels Right
  6. Deadlihood
  7. Smile
  8. Helps Is On The Way
  9. Oh My God
  10. Goodbye My Friends
  11. Skin

特におすすめの曲!

目次

キャッチーで即効性の高い最高傑作!

MOTLEY CRUEのニッキー・シックスが中心となって結成したバンドSixx:A.Mの2作目のアルバム。2011年作品。

ニッキー・シックス(B)、ジェイムズ・マイケル(Vo)、DJアシュバ(G)というメンバー構成。
ジェイムズ・マイケルはプロデュースや楽曲制作など、主に裏方の仕事に徹していた人物。ニッキーとはMOTLEY CRUEの「New Tatoo」の制作で共に仕事をして以来の仲のようですね。このプロジェクトに関しては、元々は一緒に楽曲制作はやっていたものの、シンガーはオーディションでを探すつもりだったようです。しかし、ジェイムズのデモテープでの仮歌があまりに素晴らしく、そのままシンガーの座についたそうです。

DJアシュバはBeautiful Creaturesというバンドをやってたり、2009年から2015年までGUNS’N ROSESのメンバーとしても活躍していました。ニッキーとは以前から一緒に曲を作ったりする仲で、MOTLEY CRUEにも楽曲を提供しています。

1作目の「THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK」が、文字どおりニッキーの暗黒時代の日記をもとにした自伝”THE HEROIN DIARIES”のサウンドトラックという形でリリースした作品だったため、Sixx:A.Mはアルバム1枚だけの短期プロジェクトに終わるかと思いましたが活動はその後も続き、2016年までに合計5枚のスタジオアルバムをリリースしました。

この2ndは彼らの最高傑作にあげる人も多い作品。私も一番好きです。
MOTLEY CRUEよりもモダンでメロディアスなアメリカンロックといった印象。
前作は作品の性質上、ダークな雰囲気が漂うアルバムでしたが、今作ではその空気はうすまり、ややメランコリックながらも即効性が高いキャッチーな曲が多く、聴きやすい作品だと思います。

ジェイムズ・マイケルは裏方の人というのが信じられないほど上手いシンガーで、その歌いっぷりは見事。
DJアシュバは、テクニックよりもメロディーに重きをおいたプレイヤーで、非常に華のあるギタリスト。メロディアスでエモーショナルなギターソロは必聴。Beautiful Creaturesもガンズをよりモダンにしたようなアメリカンロックを演っていて結構好きだったんですよね。ニッキー・シックスのソング・ライティング能力もさすが。そんな3人の実力者が揃うSixx:A.Mは曲のクオリティが非常に高い。

#1~#4の頭4曲はグルーヴィでキャッチーなロックナンバーが続きます。どの曲もメロディーが印象的で普通にいい曲。
特に#4のLive Foreverはひときわポップなキラーチューン。とりあえず聴いてみてほしいです。

後半の甘い歌メロにDJアシュバのとびきりメロウなギターがのるパートが耳に残る#8のHelps Is On The Way、ゴシックでダークな雰囲気ながらサビが壮大で#10のGoodbye My Friendsもいい。

アコギ中心のバラード#7のSmileは美しい曲。導入されてるストリングスも効果的。#11のSkinはピアノとボーカルのバラード。胸を締め付ける泣きメロが感動的な名曲。

捨て曲なしの名盤です。メロディー志向の日本人向けのバンドだと思います。この次の3rd「Modern Vintage」もポップな作風でおすすめ。彼らは2020年に未発表曲入りのベストアルバムはリリースしましたが、現在は特に主だった活動はしていないようです。メタルフェスのLOUD PARKでは来日しましたが、結局、単独での来日公演は実現しなかったのが非常に残念でした。活動再開を期待しています。

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