Pennywise 【Full Circle】レビュー

  1. Fight Till You Die
  2. Date With Destiny
  3. Get A Life
  4. Society
  5. Final Day
  6. Broken
  7. Running Out Of Time
  8. You’ll Never Make It
  9. Every Time
  10. Nowhere Fast
  11. What If I
  12. Go Away
  13. Did You Really
  14. Bro Hymn Tribute

特におすすめの曲!

目次

硬質ハードコア・パンクの傑作!

アメリカのパンクバンドPennywiseの4作目のスタジオアルバム。1997年作品。

硬質ハードコア・パンクで知られる硬派なバンドです。
一般的なPennywiseの名盤って何が選ばれるのが多いんでしょうかね?
Bad Religionなんかと同じで、いつでも基本変わらず安定した作品を届けてくれる金太郎飴的バンドですよね。1991年のデビューから現在まで「変わらない」というのはすごいこと。たいてい飽きられてファンが離れたりするものですが、Pennywiseはファンがその不変のサウンドを求めているんですよね。彼らに退屈なアルバムなど1枚もありません。
そのスピーディーで爽快なサウンドはドライブのお供として最適。社会をぶった切るシリアスな歌詞もグッド。

演奏も非常にタイト。このバンドはどちらかというとギターよりもベースが目立つ印象で、ベースソロっぽいパートがあったりと非常に存在感が大きいです。ギターは見た目のインパクトがすごい(笑)。150kgを超える巨漢ギタリストのフレッチャー・ドラッグは体も大きいがギターも大きくてインパクト抜群。彼はギターソロはおろか、アルペジオなども弾きません。ただただキレのいいパワーコードのリズムギターでゴリゴリと押しまくるスタイルは硬派で潔いです。ボーカルのジム・リンドバーグの声とライブパフォーマンスもこのバンドの大きな武器。彼は2009年に一度脱退し、バンドを離れていましたが、2012年に復帰しています。

どのアルバムも最高なんですが、私が一番好きなのが本作であるFull Circle。彼らの作品は全て所持してるわけではなく、5,6枚くらいなんですが、大体は中古で購入したもの。その中で、Pennywiseで最初に買った作品でもあり、新品で購入したのもあって思い入れがあったりします。かなり聴きました。

今作はハードながらも終始疾走してあっという間に聴き終えてしまう。#1.Fight Till You Dieから息をつかせぬ良質ハードコア・パンクナンバーの連続。曲はコンパクトながらも巧みに作られていてなかなか飽きない。フックのあるメロディーにライブではシンガロングが起きそうな印象的なコーラスが魅力的。本当に全曲甲乙つけがたいほど最高。その中でも#5.Final Dayのスリリングな展開と演奏は鳥肌もの。#14.Bro Hymn Tributeはこのアルバムの前に脱退し、その後亡くなってしまった元メンバーのジェイソン・サースク(B)に捧げた曲で、ライブでは必ず最後に演奏される曲。サビのコーラスが印象的ですね。その後にピアノがしばらく続きアルバムを静かに締めるのもドラマティックで私は好きです。

Pennywiseは最高の作品ばかりなので、どのアルバムから聴いてもそんなに印象は変わらないと思いますが、個人的には今作Full Circleを強くおすすめします。

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