- Intro
- No Reason
- We’re All To Blame
- Angels With Dirty Faces
- Some Say
- The Bitter End
- Open Your Eyes
- Slipping Away
- I’m Not The One
- Welcome To Hell
- Pieces
- There’s No Solution
- 88
- Noots
- Moron
- Subject To Change
特におすすめの曲!
さらにメタル度アップ!よりシリアスなサウンドに
アメリカのパンクバンドSUM41の3作目のスタジオアルバム。2004年作品。
前作Does This Look Infected?はそれまでの陽気なパンクロックからメタリックなパンクバンドへと進化をとげた作品でしたが、今作ではメタル度がさらにアップ。よりシリアスな雰囲気になりました。メタリックでヘヴィなリフやギターソロが増えてます。ただ、メロディーの良さは相変わらずなので聴きやすさは変わっていません。
#1.IntoからもろにBatteryですね(笑)。続く#2.No Reasonがいきなりキラーチューン。いや、凄いですね、この曲。イントロの「Hey! Hey!」という掛け声からの「Let’go!!!」のシャウトでスピードアップする展開でもうノックアウトでしょう。シンプルなんだけどメロディーもキャッチーでライブでも盛り上がる曲。SUM41で一番好きですね。先行公開されていた#3.We’re All To Blameはサビのスローで叙情的なメロディーが印象的。緩急のある曲展開が上手い。ラストはアコギで静かに幕を閉じるのも曲の良さを引き立ててます。
前作との違いは#3のような叙情的な曲やパートが多く登場すること。最初から最後までスピード・チューンのみで勢い重視だった前作と比べると表現が多彩になってます。#8.Slipping Awayや#11.Piecesなんかは前作にはなかったスローでメロディアスで落ち着いた曲。こういう曲を書けるのも彼らの音楽性の素晴らしさを表してますね。
それ以外だと#6.The Bitter Endなんて完全にメタルですね(笑)。#4.Angels With Dirty Faces、#7.Open Your Eyes、#9.I’m Not The One、#10.Welcome To Hellなんかは前作に入っていてもおかしくないキャッチーな高速パンクで爽快です。#9のラップっぽいAメロなんて彼ららしいんじゃないでしょうか。#13.88は静かなイントロとAメロからサビで激しくなり、間奏はメタリックなリフとギターソロで疾走、と今作の魅力を凝縮したようなドラマティックな名曲。
前作に続き素晴らしいメタリック・パンクアルバムでしょう。これまたメタラーにもおすすめ。ただ、残念ながら今作の後にギタリストのデイブ・バクシュが脱退してしまいます。彼はメタル好きで有名で、ここ2作のメタリックな作風は彼の影響が非常に大きかったのですが、SUM41では物足りなく感じてしまい、本格的なメタルバンドをやりたいということが脱退の主な原因だったようです。実際にライブでは音源と違ってギターソロを弾きまくってる曲とかありましたしね。そして予想通りデイブの抜けたこの次の作品Underclass Heroではメタル度は大幅に減り、元の陽気なパンクバンドに戻りました。一応買いましたがあまり聴きませんでしたね・・・それ以降は聴いていませんでしたが、デイブもいつのまにか復帰してたのでサブスクで聴いてみましたがこの時代のサウンドに戻ってて好印象でした。