AUDIOSLAVE 【AUDIOSLAVE】レビュー

  1. Cochise
  2. Show Me How To Live
  3. Gasoline
  4. What You Are
  5. Like A Stone
  6. Set It Off
  7. Shadow On The Sun
  8. I Am The Highway
  9. Expleder
  10. Hypnotize
  11. Bring Em Back Alive
  12. Light My Way
  13. Getaway Car
  14. The Last Remaining Light

特おすすめの曲!

目次

レイジ+サウンドガーデン!奇跡の傑作デビュー作!

アメリカのロックバンドAUDIOSLAVEの1stアルバム。2002年作品。

ボーカルのザック・デ・ラ・ロッチャの脱退により活動を休止したRAGE AGAINST THE MACHINEの楽器隊の3人が、ザックの代わりに元Soundgardenのクリス・コーネルを迎えて結成した新バンドの1作目のアルバム。

レイジのファンだった人ならば、楽器隊は同じ顔ぶれなので、当然、レイジのようなファンク要素の強いグルーブのノリの演奏を期待していたと思いますが、このAUDIOSLAVEはグランジ・シーンを代表するボーカリストであったクリス・コーネルに合わせたようなどっしりとしたヘヴィ・ロックなサウンドを展開しています。レイジとは全くの別物であり、肩透かしを喰った人も多いのではないでしょうか。
私の周りでも購入した友人が結構いましたが、ほぼ全員否定的な感想でした。ただ、私はメチャ好きな作品です。レイジに比べて即効性は高くないですが、聴くほどどんどん好きになるスルメ盤なんですよね。

ずっしりとした重いサウンドにトム・モレロのトリッキーなギターはもちろん健在。ですが、レイジ時代に比べると登場頻度は減ってますね。バッキングではオーソドックスなプレイを重視している印象でしょうか。楽曲はヘヴィながらもメロディアス。クリス・コーネルはやはり素晴らしいボーカリスト。綺麗なメロディとエモーショナルな歌声。静かなAメロから激しいサビ、という構成の曲での歌い分けは圧巻。

ギターとベースのユニゾンリフにキャッチーなメロディーのリードトラック#1のCochiseと、ダイナミックなヘヴィロック#2のShow Me How To Liveという頭2曲のキラーチューンでいきなりノックアウト。

アルバム全体としては#5のLike A Stone、#8のI Am The Highway、#13のGetaway Carのような穏やかでメロウな曲が印象的。演奏もシンプルで、味わい深いボーカルを引き立ててます。#4のWhat You Areや#7のShadow On The Sunでは落ち着いたAメロから激しくヘヴィロックなサビへと展開。これはテンション上がりますね。重くてダークで陰鬱ながらもそのメロディーがなんともクセになる#11のBring Em Back Alive、レイジ時代のようなリフが嬉しい#6のSet It Offも聴きどころ。

捨て曲なしの全14曲。静かな夜にじっくり聴きたい作品かな。このバンドはクリス・コーネルがいたSoundgardenのようなグランジ系のバンドが好きな人なら必ず気に入るだろう思います。逆にラップメタルとかのアッパーな曲が聴きたい人にはややウケが悪いかもしれませんね。

AUDIOSLAVEは合計3枚のスタジオアルバムをリリースしましたが、2007年にクリス・コーネルが脱退、実質的な解散状態になりました。再結成も期待してましたが、2017年5月にボーカルのクリス・コーネルが帰らぬ人になってしまい、その願いはかなわぬままとなってしまいました。これは本当に残念なニュースでしたね。たとえAUDIOSLAVEでなくても、一度はクリスの歌を生で聴いてみたいと思っていたので・・・

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