Avenged Sevenfold 【City Of Evil】レビュー

  1. Beast And The Harlot
  2. Burn It Down
  3. Blinded In Chains
  4. Bat country
  5. Trashed And Scattered
  6. Seize The Day
  7. Sidewinder
  8. The Wicked End
  9. Strength Of The World
  10. Betrayed
  11. M.I.A

特おすすめの曲!

目次

様々な影響を感じるハイブリッドなメタル名盤!

アメリカのメタルバンドAvenged Sevenfoldの通算3作目のスタジオアルバム。2005年作品。

A7Xと略されて呼ばれることも多いバンドのメジャー・デビュー作です。前2作ではメタルコア色が強いバンドでしたが、今作からサウンドの幅を大きく広げ、より多くのメタルファンにアピールする内容となりました。
80~90年代の様々なHR/HMバンドの影響が垣間見られ、まさに’いいとこどり’のハイブリッドなメタルバンドへと進化しました。

メロスピ風で疾走感がありキャッチーな歌メロが多いが、ボーカルがハイトーンではなく、しゃがれたパンク風の声質なのも大きな特徴。メロスピバンドのあの甲高い声が苦手、という方にも受け入れられるでしょう。ギターはとにかく忙しい。ヘヴィなリフとドラマティックなツインリードが目立つが、ボーカルのバックでも複雑なバッキングやソロっぽいフレーズまでもせわしなく弾いてます。楽してる曲がまったくないのが凄い。テクニックも申し分なしでバッキングパターンも実に多彩。メタル系だとバッキングは刻みに徹したりするギタリストが多いですが彼らは違います。流麗なギターソロも見事。

1~5曲目までは攻撃的でアップテンポな曲が続きます。一曲の中でも速くなったり遅くなったり様々に展開し気が抜けない。歌メロはキャッチーで時にクサメタルっぽかったりします。ヘヴィなリフからメロスピ風になったかと思えば叙情的で静かなパートになったり、時にパンキッシュだったりととにかく多彩。かなり緻密に作り込んでます。よくこれだけのアイディアを思いつくなと感心。しかも違和感なく曲におさまってることに底知れぬ作曲センスを感じます。#4.Bat countryのメロディアスなツインリードは特に素晴らしいですね。

一転して#6.Seize The Dayは叙情的なバラード。泣きのメロディーとギターが印象的です。#7.Sidewinderは後半いきなりアコースティックギターとパーカッションのスパニッシュな曲調に変化。でもクオリティ高いんですよね。#8.The Wicked Endはダークな雰囲気の前半から、後半は美しいアルペジオからオーケストラとクワイアを用いた映画のBGMみたいになって驚きます。#9.Strength Of The Worldは前の曲からの流れか、オーケストラの大仰なイントロから始まる9分を超える壮大でドラマティックな曲。すごいスケール感です。ラストの#11.M.I.Aはメロディが一番クサいですね。メロディ派に断然おすすめの曲。ギターソロ後のおおげさなコーラスもいいね。静かにフェイドアウトする終わり方も好印象。

いやー聴きごたえ抜群の作品です。おおまかにいうと、ストレートで速い曲が多い前半と落ち着いたミドルテンポの曲が多い後半、といった流れです。一般的には次作「Avenged Sevenfold」の方が評判が良いみたいですが、私はこちらの方が好き。でもその次の「Nightmare」まではどれも好きです。物議を醸した6th「Hail To The King」以降はそんなに好きじゃないかな・・・

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