- Little Head
- Grant Park
- Get Over
- Sugarbuzz
- Supernatural Blonde
- Radio Tokyo
- Cold As Hell
- Beautiful
- I’m Losing You
- This Time
- Better Off Alone
- I Could Change
- Cigarette Lighter Love Song
特におすすめの曲!
ブッチ・ウォーカー率いるパンク・バンド。彼のアルバムが好きなら必聴!
アメリカのパンクバンドMarvelous3の3作目のスタジオアルバム。2000年作品。
才能豊かなアーティスト、ブッチ・ウォーカーがかつてやっていたバンドの最後の作品です。活動期間は1997年~2001年の約4年と短く、合計で3枚のフルアルバムをリリースしています。ブッチ・ウォーカーといえば現在はソロ・ミュージシャンとしてコンスタントに作品を発表している他、楽曲提供にプロデュース業と各方面にひっぱりだこで幅広く活躍しています。日本でもかつてPUFFYに楽曲提供したりしてましたよね。
このバンドの結成前はメタルバンドをやっていたらしいですが、Marvelous3ではこの後の彼のソロ作品にも通ずるポップ・パンク調の曲を中心に演奏しています。彼らの作品ではこれの前の2nd”Hey! Album”がセールス的には一番売れ、リードシングルのFreak of the Weakがスマッシュヒットするなど注目されましたが、私は今作の方が好きです。
音楽性は疾走感のある弾けたパンク・ロックではなく、メロディーを重視した作風なんですが、そのメロディーが非常にキャッチーでクオリティが高いんです。展開もひねりがある曲が多く、ソングライティングに関して才能とセンスを感じます。
#1.Little Headは非常にキャッチーなメロディック・パンクでオープニングにふさわしい曲。#2.Grant Parkはサビの重厚なバックコーラスがパンクロックと一括りにできないスケールの大きさを感じさせますね。#3.Get Overはギターの綺麗なアルペジオから始まり単音のハモリフレーズとイントロが印象的。歌メロも抜群で非常に美しい曲。
そして#6.Radio Tokyoはピアノから始まる力強いバラード。なんといってもサビの切ないメロディーが心に残ります。ギターソロでテンポが速くなって「おお!」と感動。流れるような滑らかなソロはさすがメタルをやっていただけはありますね(笑)。この曲、Marvelous3で私が一番好きな曲です。
#7.Cold As Hellは#1に勝るとも劣らないメロディーが最高なポップ・パンク。カセットテープでいうB面の1曲目みたいな印象でしょうか。ラストの#13.Cigarette Lighter Love Songはピアノをバックにボーカルの優しい歌い出しから始まるドラマティックなバラード。QUEENを彷彿とさせるような壮大な楽曲で本当に美しく素晴らしい曲。やはりブッチ・ウォーカーはただものじゃないと感じるのに充分な曲でしょう。一聴の価値ありの名曲です。
彼のソロ・アルバムが好きなら間違いなく気に入ると思いますので、気になった方はぜひ聴いてみて下さいね!