Velvet Revolver 【Contraband】レビュー

  1. Sucker Train Blues
  2. Do It For The Kids
  3. Big Machine
  4. Illegal I Song
  5. Spectacle
  6. Fall To Pieces
  7. Headspace
  8. Superhuman
  9. Set Me Free
  10. You Got No Right
  11. Slither
  12. Dirty Little Thing
  13. Loving The Alien
  14. Bodies(Live) ※日本盤ボーナストラック

特におすすめの曲!

目次

豪華メンバーによる奇跡のロックンロールアルバム!

アメリカのロックバンドVelvet Revolverの1stアルバム。2004年作品。

メンバーは、元Stone Temple Pilotsのスコット・ウェイランド(Vo)、元GUNS’N ROSESのスラッシュ(G)、ダフ・マッケイガン(B)、マット・ソーラム(Dr)、元zilchのデイブ・クシュナー(G)という豪華なメンツ。

元ガンズの3人が新バンド結成を画策し、スラッシュの中学時代からの友人でもあるデイブを加えるも、シンガー探しが難航。何度もオーディションを繰り返し、”最後のピース”であるスコット・ウェイランドがこのバンドに加入したのはまさに運命だったかのように感じさせる奇跡の1stアルバム。

個人的に、このアルバムほど発売が待ち遠しかった作品は他になかったですね。
私がこのバンドで最初に聴いた音源は映画「HULK」の主題歌だったSet Me Freeでした。
そのあまりのカッコ良さに、この曲を聴くためだけに「HULK」のサントラを買いました。ただこのサントラ、普通の曲はSet Me Freeだけしか収録されておらず、他はピアノとかオーケストラの音しかなかったっけ・・・「SPAWN」とか「SPIDER-MAN」のサントラみたいにロックバンドのコンピレーションアルバムなら良かったんですけどね・・・とにかくSet Me Freeだけを延々とリピートしてましたね。
確かこの曲のギターリフはドラマーのマット・ソーラムのアイディアなんですよね。

さて、アルバムの内容ですが、ガンズでもストテンでもなく〇〇っぽいという形容があまり当てはまらない骨太なロックンロールですが、歌メロはキャッチーで聴きやすいです。これはスコットの影響が大きいかと思います。
Stone Temple pilotsでも見せていたメロディメイカーとしての実力を、このバンドでも存分に発揮してます。
もちろん、個性豊かなバンドメンバーの演奏も光ってます。
スラッシュは当時のインタビュー記事で、「GUNS’N ROSESやSNAKEPITではギターソロを弾きすぎた」というような事を言っていた通り、今作のソロはコンパクトにまとめられているも、随所にはスラッシュ印のプレイがしっかり収められています。

#1のSucker Train Bluesを聴いた時点でもう確信。印象的なギターリフと歌メロ。まさにバンドを象徴する曲。

#9のSet Me Free、#10のSlither、#12のDirty Little Thingで聴けるスリリングなリフはロック好きなら誰もがゾクッとするだろうし、バラードの#6のFall To Pieces、#13のLoving The Alienの胸を締め付ける切ないメロディーは絶品。
さらにスラッシュらしいリフが特徴的な#8のSuperhumanもいい。
どの曲も本当にハードながらもサビがメロディアスなんですよね。特に#2のDo It For The Kidsは秀逸すぎる。名曲。
日本盤ボーナストラックのBodiesはピストルズのカヴァーですが、スコットの声はこういうパンクナンバーも合うんですよね~。

バンドメンバーの経歴なんてもはやどうでもいいと思えるほどの傑作。
ガンズはちょっと苦手・・という方にもぜひ聴いてみてほしい作品です。
2ndアルバムもよかったんですが、残念ながらその後にスコット・ウェイランドが脱退。
またもヴォーカル不在の時代に逆戻りしてしまいます。一時はSlipknotのコリィ・テイラーの加入も噂されましたが、結局実現せず。やはりこのバンドのシンガーはスコット以外にはありえないのでしょうか。
しかし、そのスコットは2015年に亡くなってしまいました。バンドが今後、再び始動することはあるのでしょうか・・・

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